米アパレル大手ティンバーランドは9月1日、2030年までに環境インパクトを全体でプラスに転じるように事業転換する新たな戦略を発表した。サーキュラーエコノミーとリジェネラティブ農業・放牧の2つを事業に組み込む。ティンバーランドは、2011年からVFコーポレーション・グループの傘下に入っている。
まず、サーキュラーエコノミー型の転換では、2030年までに靴、アパレル製品、アクセサリー等の全製品で、サーキュラーエコノミー型を前提にした製品設計に切り替える。そのため、原材料では、ペットボトル、皮革の残渣、ウール残渣等の廃棄物をリサイクルした再生素材を活用。さらに製品をリサイクルできるようにするため、素材の分解しやすいようにする。
農業原材料の調達に関しては、2030年までに100%リジェネラティブ農業で生産された作物に切り替える。同社は、米国、オーストラリア、ブラジルでの皮革サプライチェーンでリジェネラティブ放牧を導入。さらに最近、リジェネラティブ農業推進のためSavory Instituteとのパートナーシップを締結した。今年秋からはリジェネラティブ放牧で生産した革ブーツの販売を開始する。今後は、ゴム、コットン、ウール、サトウキビの生産でもリジェネラティブ農業を展開していく。
【参考】【アメリカ】ティンバーランド、リジェネラティブ皮革の調達拡大でOther Half Processingと提携(2019年10月30日)
環境インパクトをプラスにする事業転換では、スターバックスも1月、「リソース・ポジティブ」戦略を発表している。
【参考】【アメリカ】スターバックス、「リソース・ポジティブ」事業運営を宣言。2030年環境目標も3つ設定(2020年1月27日)
【参照ページ】Timberland Announces Bold Goal for Products to be Net Positive by 2030, Continues Pursuit of a Greener Future
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