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【国際】新型コロナに伴い、食品市場で6つの大きな消費者行動の変化。ADM調査

 穀物世界大手米ADM(アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド)は8月27日、新型コロナウイルス・パンデミックに伴う消費者行動への影響について、消費者意識調査の結果を公表。6つの劇的な変化が起きていると発表した。

 消費者の変化は、

1. 腸の健康と免疫機能の関係への関心の高まり
 新型コロナウイルス・パンデミックに伴い、消費者の57%は、免疫機能に対する懸念を強めた。免疫力の向上への関心が高まった結果、人体のマイクロバイオームが免疫システムと全体的な健康にどのように関わっているかについての知識も深めていると分析。マイクロバイオームに有益にはたらくと考えられているプロバイオティクス、プレバイオティクス、ポストバイオティクスを含む製品は、既に市場で勢いを増しているとした。

2. 植物由来が主流に
 米国では、代替たんぱく質商品購入者の18%が、パンデミック期間中に初めて植物由来の代替肉を購入しており、そのうち92%は今後も代替肉の購入を継続する可能性が高いと回答。ドイツ、英国、オランダでは、消費者の80%が、パンデミック後も植物由来の代替肉の購入を継続すると回答している。ADMは、健康・安全・利便性が購入動機となり、栄養価が高く、高品質だと感じさせる商品が成功すると分析した。

3. 体重管理や代謝に関する新たな見方
 高血圧、糖尿病、心血管疾患がある場合の新型コロナウイルス感染症の悪化が示される中、消費者は体重管理と代謝について、見直し始めている。消費者の51%は、運動量の減少や体重増加を懸念。健康的な代謝と体重管理を支援するソリューションの需要が増加する可能性があると指摘した。

4.メンタルヘルスと栄養
 消費者の35%は、パンデミックに伴いメンタルヘルスへの懸念を抱えていると回答。贅沢で快適な飲食等、精神衛生を改善する手段を模索している。同社は今後、エネルギーを保ち、ストレス軽減に寄与する食品・飲料の人気が高まると指摘。栄養豊富で機能的な食品・菓子に機会があると見込む。

5.パーソナライズされた栄養
 パンデミックに伴い個人の健康リスク要因への認識が高まり、パーソナライズされた商品への需要が向上。ADMの調査では、消費者の49%が、個人はそれぞれ独自性があり、食事や運動に関する個別アプローチが必要であると回答している。また31%は、すでにパーソナライズされた商品を購入していた。

6.購買の価値の転換
 健康への関心の高まりにより、支出額が伸びており、消費者の48%は、さらに健康関連商品を購入予定だと回答。また広範にわたる経済衰退への懸念により、個人旅行への需要が減少する一方、基本的な食料や、安価な小売店への需要が増加。こうした消費行動の変化は、パンデミックのピークが過ぎた後も継続する可能性があるとした。

 同社は、消費者の77%は将来的な健康維持の志向が高まっていると指摘。消費者の健康志向と手頃な価格を上手くバランス取った食品・飲料メーカーが、今後の市場の勝者になる可能性が高いとした。

【参照ページ】Emerging Consumer Behavior Shifts: Six Ways Food & Beverage Innovation Is Evolving in the Face of COVID-19

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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