化学世界大手ドイツBASFは8月7日、トヨタ自動車の北米R&D子会社トヨタ・モーター・ノース・アメリカ・リサーチ&デベロップメントとの協働で、トヨタ自動車の2020年後半から発売予定の2021年型「トヨタ・シエナ」の軽量化に成功したと発表した。
今回の軽量化できたのは、中列座席の構造部分。従来の車種では、15種の鉄部品で構成されていたため非常に重かった。また、プラスチック部品も強度をもたせるため金属との複合資材にしており、重量ともにコストもかかっていた。加えてトヨタ自動車は、複雑な形状の射出成形でも、加工コストを削減したという要望を持っていた。
今回BASFは、ガラス材で補強したポリアミドを活用した同社独自の素材「ウルトラミッド」を活用。さらに独自のCAEツール「ウルトラシム」を用いることで、従来品と品質が同等の軽量化部品を開発することに成功した。
今回のBASFの技術もあり、2021年型シエナの中列座席(Third-row seat)は、Altair Enlighten Awardを受賞している。車体の軽量化は、燃費改善や移送中のエネルギー消費量削減に大きく寄与する。
【参照ページ】BASF and Toyota collaborate for lightweighting success on 2021 Sienna
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