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【国際】ICMM、UNEP、PRI、尾鉱ダムの国際基準発表。ブラジル事故で問題意識高まる

 国際金属・鉱業評議会(ICMM)、国連環境計画(UNEP)、国連責任投資原則(PRI)は8月5日、世界初となる鉱滓ダムに関する国際基準を共同発表した。3者は2019年3月に基準策定機関「尾鉱ダム・レビュー(GTR)」を組成し、1年以上かけて基準を策定した。

【参考】【国際】ICMM、UNEP、PRI、鉱滓ダム国際基準の策定作業開始。ブラジル・ダム事故で関心高く(2019年4月2日)

 鉱滓ダムについては、2019年1月にブラジルで「ブルマジーニョ尾鉱ダム」崩壊事故が発生。適切な管理の重要性が国際的に認識されるようになった。その中でも、機関投資家に対する関心は非常に高く、PRIが積極的に基準作りを推進してきていた。

 今回策定された国際基準は、「Global Industry Standard on Tailings Management」。策定作業は、大学教授や専門家を中心とした「エキスパート・グループ」を中心に、別途組成したアドバイザリー・グループから意見を集め、まとめあげた。アドバイザリー・グループには、世界銀行、ミュンヘン再保険、国際自然保護連合(IUCN)、Earthworks、国連アフリカ経済委員会(ECA)等が委員に就いた。2019年11月から12月にかけてパブリックコメントも集めた。

 策定された基準は、影響を受けるコミュニティ、統合ナレッジ軸、設計・建設・運営・モニタリング、ガバナンスとマネジメント、緊急対応と長期的復興、情報開示と情報アクセスの6つのテーマから、合計で15原則、77の詳細監査項目で構成。今後任意で活用を推奨していく。

【参照ページ】New Global Industry Standard on Tailings Management aims to improve the safety of tailings facilities in the mining industry

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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