新型コロナウイルス・パンデミックの影響で、飲料向けのアルミ缶が品薄になり、飲料メーカーにとってアルミ缶の確保が重要な経営課題になってきている。CNNが7月22日、報じた。
飲料大手モルソン・クアーズは番組の中で、350mlの標準サイズのアルミ缶の確保が課題に直面してきているとコメントした。パンデミックとアルミ缶品薄の関係としては、外食で消費されていたアルコール飲料やソフトドリングが、パンデミックの影響で持ち帰り品の需要へと転化。それにより、アルミ缶での飲料需要が伸びた結果、同時にアルミ缶の需要も伸びたという構造があるという。
また米国では、パンデミックの前から、アルミ缶の需要は大きく上昇しており、アルミ缶不足は市場構造の変化も影響を与えている模様。缶ビールの需要は、2010年に市場全体の50%だったが、2019年には60%にまで増加した。米国では、ペットボトルと同じ様に、アルミ缶向けのプラスチック製商品ラベル(Shrink-sleeve Label)の市場も拡大しており、そちらの需給も逼迫し、価格が上昇しているという。
飲食店の休業や時間短縮に伴い、小売やデリバリーでの食品需要が増えてきている。食器等の再利用が一般的な飲食店と異なり、小売やデリバリーでは、使い捨ての容器・包装が多くなる。廃棄物削減の課題が以前にもして重要になってきている。
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