インフラ投資家の長期思考推進イニシアチブLong-Term Infrastructure Investors Association(LTIIA)は7月、インフラ投資家のESG投資不ハンドブックをリリースした。LTIIAは2017年に初版を発行していたが、インフラ投資アセットクラスでのESG投資がメインストリーム化していることに伴い、大幅に内容を改訂した。
LTIIAは2014年に仏パリに発足。現在の加盟機関は、カリフォルニア州職員退職年金基金(CalPERS)、カリフォルニア州教職員退職年金基金(CalSTRS)、ニューヨーク市財務長官室、米国大学教職員退職年金(TIAA)、欧州投資銀行(EIB)、欧州復興開発銀行(EBRD)、ブラックロック、アリアンツ・グローバル・インベスターズ、リーガル&ゼネラル・インベストメント・マネジメント(LGIM)、インフラレッド、多数国間投資保証機関(MIGA)等。2019年10月には、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)と政策投資銀行(DBJ)も揃って加盟した。
インフラ投資でのESG投資については、リスクマネジメント、コスト削減、新たなビジネスモデルの考慮、ステークホルダーからの魅力の向上の4つのメリットを挙げた。コスト削減については、省エネと省資源による効果を例示した。
ガイダンスの内容は、これまでグローバルや地域、国レベルで定められてきたガイダンスや法規制等を整理した。その上で、インフラ投資でのESG投資の動向やベストプラクティスを解説。考慮すべきポイントとしては、環境分野では、気候変動、省資源・生物多様性、省エネ、劣化と汚染、サーキュラーエコノミーの4つを、社会分野では、労働安全衛生、労働慣行、地域コミュニティとの関係をあげた。さらにガバナンス面でも、取締役会の内容や、インテグリティについて言及した。
同ガイダンスの最後では、グリーンウォッシングについても触れ、グリーンウォッシングを避けるための内容についても説明した。
【参照ページ】LTIIA 2020 ESG Handbook
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