グーグル親会社のアルファベットは8月3日、100億米ドルの債券発行の一環で、57.5億米ドル(約6,100億円)のサステナビリティボンドを発行した。サステナブルボンド史上過去最大の発行額となった。注文は310億米ドルも集まり、非常に買い意欲の高い社債となった
今回発行のサステナビリティボンドは、年限と金利で6つのトランシェに分かれている。
- 年限5年、金利0.450%、発行額10億米ドル
- 年限7年、金利0.800%、発行額10億米ドル
- 年限10年、金利1.100%、発行額22.5億米ドル
- 年限20年、金利1.900%、発行額12.5億米ドル
- 年限30年、金利2.050%、発行額12.5億米ドル
- 年限40年、金利2.250%、発行額20億米ドル
アルファベットは、今回のサステナビリティボンド発行に当たり、「サステナビリティボンド・フレームワーク」を策定。国際資本市場協会(ICMA)のグリーンボンド原則(GBP)、ソーシャルボンド原則(SBP)、サステナビリティボンド・ガイドライン(SBG)に準拠した。その中で、資金使途や適確プロジェクトの選定プロセス、発行後の報告について明記した。資金使途がリファイナンスのものについては、最大直近2年以内に限定した。
資金使途は、グリーン分野が、省エネ、再生可能エネルギー、グリーンビルディング、クリーン輸送(EV充電ステーションがメイン)、サーキュラーエコノミーの5つ。ソーシャル分野が、アフォーダブル住宅(手頃な価格の住宅)、人種平等、中小企業支援・新型コロナウイルス・パンデミック対応の3つ。適格プロジェクトに充当されるまでは、現金、現金同等物、米国債で一時的に運用することもあるとしたが、低炭素経済への移行に反する分野に投じることはしないと明記した。
サステナビリティボンドではない一般社債分については、資金使途を限定しない。M&Aの資金にも充当する考え。
【参照ページ】Alphabet issues sustainability bonds to support environmental and social initiatives
【参照ページ】Alphabet Sustainability Bond Framework 2020
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