中国の2020年から2029年の風力発電新規設備容量が251GWに達する。英エネルギーリサーチ大手ウッド・マッケンジーが8月3日、予測を発表した。実現すると中国の風力発電設備容量は461GWとなる。
ウッド・マッケンジーによると、中国国内ではすでに25ヶ所で100GWの新規導入計画が進行。加えて、風力発電の均等化発電原価(LCOE)が今後さらに減少することで、風力発電建設を大きく後押しするとした。
足元の状況では、新型コロナウイルス・パンデミックによるプロジェクトの遅延と、2020年末での政府の助成金の終了。今年中の補助金獲得のために風力発電の建設プロジェクトは増加しており、そのことが2020年についてはLCOEを8%幅上昇させ、1kWh当たり0.472人民元(約7.2円)にまで上がる要因となっているという。そのため2021年の陸上風力発電の政府目標は達成できない可能性がでてきたという。
ウッド・マッケンジーは、補助金がなくなる2021年以降も、陸上風力発電は伸長とするとみている。2021年は前年比で16%成長と予想した。補助金がなくなることで短期的には風力発電の収益性が落ち込むが、それでもLCOEの低減により、追い風となる。
2026年以降は、LCOEが大きく下がってきている太陽光発電と風力発電との競争も激化すると見通した。2026年からは双方が石炭火力発電よりもLCOEが下がり、再生可能エネルギーが大きく盛り上がってくるとした。
【参照ページ】China to add 251GW of new wind capacity by 2029
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら