金融世界大手米ゴールドマン・サックスは7月24日、マレーシア政府系投資ファンド「1MDB」から45億米ドル(約5,000億円)が流出した事件に関し、マレーシア当局との間で、39億米ドル(約4,100億円)相当をマレーシア政府に支払うことで和解に達したと発表した。和解が成立すると、同社及び元従業員個人に対する訴追が全て取り下げられる。さらに将来にも同事案での訴追をしないこととなる。
【参考】【マレーシア】司法当局、ゴールドマン・サックスを起訴。1MDB資金流出事件への関与疑い(2019年1月2日)
今回の和解では、ゴールドマン・サックスからマレーシア政府に25億米ドル(約2,600億円)を支払う。また、世界各国の当局が差し押さえた1MDBの資産から、14億米ドル(約1500億円)以上がマレーシア政府に返還されることをゴールドマン・サックスが保証する。ゴールドマン・サックスは、差し押さえ資産のバリュエーション分析を実施した結果、保証行為によりゴールドマン・サックスに著しい財務リスクを発生させるものではないことを確認したと発表した。
[2020.11.2追記]
米司法省や米連邦準備制度理事会(FRB)、英国、スイス、ルクセンブルク、シンガポール、マレーシアの当局は10月22日、同案件で、ゴールドマン・サックスに対し、29億米ドル(約3,000億円)以上の支払いを命じた。内訳は罰金が23億米ドル、不法に得た利益の返還が6億米ドル。
【参照ページ】Goldman Sachs Announcement on Agreement with Government of Malaysia
【参照ページ】Goldman Sachs Charged in Foreign Bribery Case and Agrees to Pay Over $2.9 Billion
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