Skip navigation
サステナビリティ・
ESG金融のニュース
時価総額上位100社の96%が
Sustainable Japanに登録している。その理由は?

【EU】欧州委、EU公式の気候ベンチマークを採択。委任法令で制定。サステナブルファイナンスの一環

 欧州委員会は7月17日、EUサステナブルファイナンス・アクションの一環で法制化を進めてきたEUの公式「気候ベンチマーク」の委任法令案を可決。同委任法令が成立した。官報掲載の20日後に発行する。

 欧州委員会のサステナブルファイナンスに関するテクニカル専門家グループ(TEG)は2019年9月、同事案に関する最終報告書を発表していた。気候ベンチマークは、ESGインデックスに関する公式基準を定めたもの。

【参考】【EU】欧州委TEG、低炭素「ベンチマーク」最終報告書発表。ESGベンチマーク内容開示も(2019年10月4日)

 設定された公式気候ベンチマークは、ポートフォリオ構成企業やポートフォリオ全体の気候変動緩和内容について気候変動に関する政府間パネル(IPCC)のレポート内容に即した要件を設定した「EU気候移行ベンチマーク(EU CTB)」と、さらに厳しくパリ協定に即したセクター方針等を追加した「EUパリ協定整合ベンチマーク(EU PAB)」の2つ。

 委任法令(Delegated Act)とは、欧州議会が欧州委員会に対して細則設定権限を委任した形で制定されるEU規則。通常の立法手続を踏む立法行為ではないが、「非立法行為」と言われ、法的拘束力がある。

 今回設定されたベンチマークは、活用は任意だが、機関投資家から一定のニーズがあると見られる。すでに大手のインデックス開発会社は、委任法令の制定前に、最終報告書が発表された時点で同ルールに適用したインデックスを開始。すでに何本もインデックスが、リリースされている。

 一方、同ベンチマーク委任法令では、「ESG」というラベルを用いるインデックスに適用する情報開示ルールも制定している。株式以外のアセットクラスも含め、EUで販売するファンドについては、スクリーニングや銘柄選定の手法や結果に関する方針や測定結果を開示しなければならなくなった。

【参考】【EU】ISS ESGとSolactive、EU公式低炭素インデックスを2本リリース。スコープ3を初年度から考慮(2020年2月8日)
【参考】【EU】S&Pダウ・ジョーンズ、EU公式低炭素ベンチマーク準拠インデックスをリリース(2020年4月23日)
 
【参照ページ】Daily News 17/07/2020

author image

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

この記事のタグ

Sustainable Japanの特長

Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。

  • 時価総額上位100社の96%が登録済
  • 業界第一人者が編集長
  • 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
  • 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする

※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら

"【ランキング】2019年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」"を、お気に入りから削除しました。