厚生労働省は7月17日、ステロイド系抗炎症薬「デキサメタゾン」を、新型コロナウイルス感染症の治療薬として、国内で承認されている医薬品に指定した。同省が同日に発表した「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 第2.2版」の中で明らかにした。
デキサメタゾンは、ステロイド系抗炎症薬として幅広く活用されていおり、複数のメーカーが生産している。薬価も低い。英国で先に試験的投与が行われ、オックスフォード大学のチームが率いる研究者が新型コロナウイルス感染症の重篤患者2,000人以上に投与。6月16日の発表では、人工呼吸器がなければ呼吸できなかった患者の致死率が、同薬の投与により35%低下。酸素吸入を受けていた患者では、致死率が20%低下したという暫定結果を発表した。英国の保健・社会福祉相は同日、デキサメタゾンを新型コロナウイルス感染症患者に投与することを開始すると表明している。
米国でも6月25日、国立衛生研究所(NIH)の治療ガイドラインを改訂し、人工呼吸器または酸素投与を要する患者にデキサメタゾンの投与を推奨している。
日本では5月7日に同省が認可したレムデシビルのみだったが、新たにデキサメタゾンも活用も進みそうだ。
【参照ページ】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 第2.2版
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