IT世界大手米IBMは7月20日、社会的支援が必要な米国コミュニティ向けの学生1,000人を有償インターンとして採用すると発表した。人種差別への関心が高まる中、社会的支援が必要なコミュニティに学生にエンジニアとしてのキャリアを用意する。
同社は、2011年から世界の社会的支援が必要なコミュニティ向けのSTEM教育プログラム「Pathways in Technology Early College High School(P-TECH)」を展開している。中学1年生から高校3年生までの6年間の中高一貫プログラムで、科学・技術・工学・数学(STEM)に特化している。入学は無料、入学資格もなし。プログラムを満了すると、高校卒業資格だけでなく、STEM分野の準学士号の学位も得られる。
現在、米国ではP-TECH提携校が127校あり、これまで数千人規模の卒業生を輩出し、理系職へのキャリアパスを築いてきた。米国外では、韓国、香港、アイルランド、アルゼンチン、フィリピン、スペイン、英国、モロッコ、ポーランド、オーストラリアでも展開している。
今回、IBMとしても有償インターンシップの機会を用意し、実務経験を積めるようにした。米国を対象とした背景には、米国での人種差別や人種間不平等への懸念の高まりがある。これまで人権運動は、進捗してきているものの、依然アフリカ系米国人は貧困や失業、居住区の分離等に晒されているという。同プログラムを通じ、人種に関係なく、平等な雇用の創出を目指すとした。
【参照ページ】New paths, new faces: IBM offers 1000 paid internships to diversify tech talent
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