製紙大手米キンバリークラークは7月14日、国際環境NGO世界自然保護基金(WWF)が運営するバイオプラスチックの原材料サステナビリティ調達とサーキュラーエコノミー化を目指すイニシアチブに加盟したと発表した。
今回加盟したイニシアチブは、WWFの「バイオプラスチック・フィードストック・アライアンス(BFA)」。バイオプラスチックを推進しつつ、バイオプラスチックが及ぼす負の影響である食料や燃料との原料競合の回避や、農業による環境フットプリントや社会影響の低減、サーキュラーエコノミー化を同時に実現することを目指している。おむつやたばこのようにリサイクルが原理的に難しいバイオ素材をどのようにリサイクルするかについても検討している。
BFAの現在の加盟企業は、マクドナルド、コカ・コーラ・カンパニー、ペプシコ、P&G、キューリグ・ドクター・ペッパー、ダノン、ネスレ、レゴ、フォード、ターゲットとWWF。これに今回、キンバリークラークが加わった。
キンバリークラークは7月8日、新たなサステナビリティ戦略を発表している。特に2030年年までの新目標として、二酸化炭素排出量をスコープ1とスコープ2は2015年比5%減、スコープ3は同20%減、水ストレスの高い地域での水消費量を50%減、化石燃料由来のプラスチック使用量を50%減を掲げた。また、木質繊維フットプリントでも、従来の2025年までに50%減に加え、気候変動、生物多様性、先住民族へのインパクト、森林から所得を得ている人へのインパクトの面でも課題に対応することを明記した。
同社は最近、同じくWWFのイニシアチブ「ReSource Plastic」にも加盟したばかり。同イニシアチブは、サーキュラーエコノミー化とプラスチック汚染に資するソリューションの開発と戦略構築を目指している。こちらでの加盟企業は他に、マクドナルド、コカ・コーラ・カンパニー、P&G、スターバックス、キューリグ・ドクター・ペッパー、コルゲート・パルモリーブ、Amcor。エレン・マッカーサー財団とオーシャン・コンサーバンシーも協力機関として参加している。
【参照ページ】Kimberly-Clark Joins Bioplastic Feedstock Alliance
【参照ページ】BFA
【参照ページ】Kimberly-Clark Introduces Ambitious Sustainability Strategy for a Decisive Decade
【参照ページ】ReSource Plastics
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