自動車世界大手米GMは7月16日、新たな2030年サステナビリティ目標を発表した。従来から打ち出していた再生可能エネルギーやサステナビリティ調達に加え、サーキュラーエコノミーの観点も盛り込んだ。
GMは、2020年に入ってから、2030年までに車両原材料の50%以上を持続可能な原材料に切り替えると宣言していたが、今回さらに、サーキュラーエコノミー化のために、持続可能な原材料についても、廃車部材の再利用やリサイクルされた再生素材の活用を推進することを明記した。
【参考】【アメリカ】GM、2030年までに車両原材料の50%以上を持続可能な原材料に切替(2020年2月13日)
また今回、電気自動車(EV)バッテリーについても、寿命を迎えたバッテリーを100%リサイクルすることを掲げた。同社は3月、新型バッテリー電池「Ultium」を発表しており、主力バッテリーとする考え。このタイプも含めて今後、バッテリーのサーキュレーション化を目指す。
【参考】【アメリカ】GM、EV新型バッテリーUltium発表。航続距離960km。LG化学との合弁で生産(2020年3月12日)
GMは、EVの推進でも積極的に動いている。2020年から205年までにEV及び自動運転自動車の分野へ200億米ドル以上設備投資する計画については順調に推移。ほぼ全車種のEVトラックを市場投入するプログラムも計画通りで、2021年にはGMC HUMMER EV、2022年にはCadillac LYRIQが発売される予定。英エネルギーリサーチ大手ウッド・マッケンジーによると、2030年にはGMのEV販売台数は500万台を超える。特に北米と中国で躍進する見通し。
GMはすでに、事業電力を2030年までに北米で100%再生可能エネルギー化、グローバルでも2040年までに達成することを目標として掲げている。
【参照ページ】GM Releases 10th Annual Sustainability Report Outlining 2019 Progress and Plans for the Future
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