グローバル企業CEOの社会価値推進団体CECP(Chief Executives for Corporate Purpose)の「CEO-投資家フォーラム」とバイオ創薬のサステナビリティ・イニシアチブ「バイオ医薬品・サステナビリティ・ラウンドテーブル(BSRT)」は7月9日、パートナーシップを締結し、バイオ医薬品分野の「持続可能な長期計画」を策定していくと発表した。
CECPの「CEO-投資家フォーラム」は、CEOと機関投資家の対話フォーラム。一方、BSRTは、医薬品やバイオテック企業の経営陣がサステナビリティについて協議するイニシアチブ。BSRTは最近「バイオ医薬品投資家ESGコミュニケーション・ガイダンス」を発行しており、バイオ創薬業界と機関投資家との効果的なコミュニケーションを促そうとしている。同ガイダンスでは、重要なESGトピックスとして、医療アクセス・医薬品価格、企業倫理・インテグリティ・コンプライアンス、気候変動、臨床試験、人材マネジメント、治療・診断・ビジネスモデルのイノベーション、環境影響や薬剤耐性、製品の品質・患者の安全性、リスク・危機管理、サプライチェーンマネジメント、ガバナンス等を特定した。
今回のパートナーシップでは、バイオ創薬企業のCEOと協働し、機関投資家との「持続可能な長期計画」を共有。株主を含む全てのステークホルダーの価値推進に向け、短期的経営から長期思考経営にバイオ医薬品業界を転換させることを狙っている。同計画の策定では、ハーバード・ビジネス・スクールのジョージ・セラファイム教授率いるKKS Advisorsからも協力を得る。
BSRTは、ファイザー、ロシュ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ノバルティス、グラクソ・スミスクライン、ギリアド・サイエンシズ、メルク、アムジェン、ブリストル・マイヤーズ スクイブ、バイエル、ロンザ、アステラス製薬等が加盟している。
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