サステナビリティ報告国際ガイドライン策定GRIは7月8日、GRIスタンダードのセクター・スタンダード策定プログラムで、「石油・ガス」セクターのスタンダード案を公表した。90日間パブリックコメントを募集する。
GRIは、2019年からセクター・スタンダードの策定プログラムを始動している。当初GRIは、マテリアリティの設定は、各企業が主体的に行うものと捉えていたが、SASBがセクター別のスタンダードを策定し成功を収めたことから、GRIとしてもセクター・スタンダードを策定する方針に切り替えている。現在は、「石油・ガス」「石炭」「農業・漁業」の3つのプログラムが動いている。
【参考】【国際】GRI、農業・漁業のセクタースタンダード策定プログラム発足。参加機関の応募開始(2020年2月6日)
SASBが投資家観点からのマテリアリティを設定しているのに対し、GRIは、マルチステークホルダーにとってのマテリアリティを重視する方針を堅持している。今回のセクター・スタンダードでも、策定委員には多様なアクターが選ばれた。「石油・ガス」と「石炭」は当初一つの会議体で検討しているとしたため、委員は、BHP、サウジアラムコ、エクイノール、ベターコール、サソル、アルゼンチンのYPFの資源開発大手の他、RebecoSAM、FTSE、国連環境計画(UNEP)、豪労働組合Construction, Forestry, Mining, Maritime and Energy Union(CFMMEU)、全米鉄鋼労組(USW)、英環境NGOのIPIECA、米環境NGOEarthworks、EITI(採取産業透明性イニシアティブ)、Natural Resource Governance Institute(NRGI)、CSR Solutions、SASB。
今回のセクター・スタンダードは、気候変動、環境、健康と安全衛生、雇用、コミュニティ、ガバナンス等の22のテーマを重要なものとして選定。特に気候変動を最大の重要テーマと位置づけた。
GRIは、全部で40セクターでセクター・スタンダードを策定していく考え。
【参照ページ】Transparency on oil and gas sector impacts
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