国連開発計画(UNDP)のインクルーシブ・ビジネス推進機関Business Call to Action(BCtA)は6月8日、バングラデシュ保険大手Pragati Life InsuranceがBCtAに加盟し、アパレル労働者に対する健康・生命保険を販売していくと発表した。低所得者層400万人に生命・健康保険アクセスを拡大する。
BCtAは、2008年にインクルーシブ・ビジネス推進イニシアチブとして発足。1日10米ドル未満の低所得者向けのサービス拡大を目指している。BCtAの活動資金は、UNDP、オランダ外務省、英国際開発省(DFID)、スイス開発協力庁、スウェーデン国際開発協力庁(Sida)が支援している。事務局はUNDPが務める。
Paragati Life Insuranceは今回、健康・生命保険の加入者を、2021年までにアパレル労働者150万人にまで拡大するとコミット。さらに農村部200万人と都市部の低所得者層100万人にも同様に加入してもらえるようにする。特にバングラデシュでは気候変動による異常気象での健康被害や休職・離職が増えており、社会的なレジリエンスを高める。
同社は、低所得者向けの保険商品として、グラミン・フォンと提携したことで携帯電話ユーザーへのリーチを獲得し、「Nirvoy Life」保険の加入者を170万人獲得。また「TONIC Health」の加入者も10万人獲得した。さらに、同社の保険「Pragati Life Health Card」保有者25万人にディスカウントでの保険サービス提供も開始した。
同社の現在の保険加入者は、通常の健康・生命保険が50万人で、マイクロインシュランス・プログラムの加入者が10万人。今回一気に保険加入者を増やしにいく。今回、中・高所得者向けの保険サービスについても拡充することを表明した。
【参照ページ】Tailoring insurance products for all income levels in Bangladesh
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