サントリーホールディングス子会社のサントリーMONOZUKURIエキスパートは6月30日、アサヒグループホールディングス、東洋紡、レンゴー、東洋製罐グループホールディングス、J&T環境、岩谷産業、大日本印刷、凸版印刷、フジシール、北海製罐、吉野工業所のプラスチックのバリューチェーンを構成する12社と共同で、新会社アールプラスジャパンを設立したと発表した。ケミカルリサイクルでの使用済みプラスチックの再資源化を行う。
今回の新会社の台風の目となっているのは、サントリーホールディングスが2012年から共同開発パートナーとして提携していた米バイオ素材スタートアップのアネロテック。両社は、植物由来原料100%使用ペットボトルの共同開発に取り組んでおり、今回の発表の中で、環境負荷の少ない効率的な使用済みプラスチックの再資源化技術の開発可能性を見出すことができたと述べた。この技術を基に、ペットボトル以外のプラスチックのサーキュラーエコノミー化が実現できる見込みという。
今回の技術は、ペットボトルを含むその他一般のプラスチックを、直接原料(ベンゼン・トルエン・キシレン・エチレン・プロピレンなど)に戻すケミカルリサイクル。従来の油化工程を経由するケミカルリサイクルよりも少ない工程で処理でき、CO2排出量やエネルギー必要量の抑制につながる。エネルギー必要が抑制できればリサイクルコストも削減できる道が拓ける。
アールプラスジャパンは今後も出資を募る予定。現在、住友化学等も出資を検討しているという。
【参照ページ】使用済みプラスチックの再資源化事業に取り組む新会社「株式会社アールプラスジャパン」設立
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