香港証券取引所(HKEX)は6月18日、サステナブル・グリーン取引所「STAGE」を設立すると発表した。同種の取引所は、ルクセンブルク証券取引所(LuxSe)が2016年に「ルクセンブルク・グリーン取引所(LGX)」を設立し注目を集めていた。STAGEはアジア初のグリーン取引所となる。
香港では、香港金融管理局(HKMA)と香港証券先物事務監察委員会(SFC)が5月、サステナブルファイナンス推進のための合同委員会「Green and Sustainable Finance Cross-Agency Steering Group」を発足。香港をサステナブルファイナンスでのアジアの中心となる戦略を打ち出しており、今回のグリーン取引所設立もその一環。シンガポールもサステナブルファイナンスに力を入れており、両社は激しいライバル関係にある。
【参考】【香港】金融当局、サステナブルファイナンス推進の合同委員会発足。アジアの中心目指し戦略策定(2020年5月13日)
今回設立されるSTAGEは、まず第1段階では、グリーンボンド、ソーシャルボンド、サステナビリティボンドと、ESG型の上場投資信託(ETF)を上場対象銘柄とする。上場は2020年後半から受け付ける予定。上場銘柄には、サステナブルやグリーンに関連した国際基準に基づく、年次のレポーティングが要求される。香港では、香港品質保証局が、ESGファンドのグリーンファイナンス認証を実施しており、関連性が出てくると思われる。
【参考】【香港】香港品質保証局、グリーンファイナンス認証の対象拡張。ESGファンドも対象(2020年5月23日)
さらに第2段階以降では、ESGインデックスと連動するデリバティブ商品や、他のサステナブル・グリーン金融商品も上場銘柄に加えていく考え。
香港証券取引所(HKEX)は、早くからESG投資の潮流に対応してきている。2020年7月からは、全上場企業に対し、ESG情報開示義務化ルールを適用し、上場基準にもESG基準が盛り込まれる。
【参考】【香港】香港証取、上場企業のESG情報開示義務化。2020年7月1日施行。環境KPI目標開示必須等(2019年12月23日)
【参照ページ】HKEX TO LAUNCH NEW SUSTAINABLE AND GREEN EXCHANGE
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