飲料大手米ブラウン・フォーマン傘下のジャックダニエルとUncle Nearest Premium Whiskeyは6月11日、米国ウイスキー業界における人種ダイバーシティ推進イニシアチブ「Nearest & Jack Advancement Initiative」を発足すると発表した。
両社は、合計500万米ドル(約5.4億円)を拠出し、アフリカ系米国人を対象に、Nearest Green蒸留専門学校を創設し、リーダーシップ強化プログラム(LAP)及びビジネスインキュベーションプログラム(BIP)を提供。起業家としての蒸留酒製造への参入を支援する。
同イニシアチブは、両社で構成された諮問委員会が主導。モトロー州立コミュニティカレッジと協働し、専門学校のカリキュラムを開発した。雇用に必要なスキルに焦点を当てた。すでに同州のカリキュラム要件を満たしており、目下、同州理事会からの承認待ち。早ければ2021年秋に開始できる見込み。
リーダーシップ強化プログラムは、すでにウイスキー業界に従事し、醸造所長を志すアフリカ系米国人を対象に実施。プログラム参画者はすでに確定しており、全米トップの醸造所で研修を行う。
ビジネスインキュベーションプログラムでは、ウイスキー業での起業支援として、マーケティングやブランディング、配送網拡大等について、大手企業や上級役員がメンターとなり学習できる。
Uncle Nearest Premium Whiskeyは、米国で奴隷制度が続いていた19世紀に、アフリカ米国人Nathan "Nearest" Greenが創設したウイスキー醸造所。ニューヨーク・タイムズ紙が2016年、ジャックダニエル創業者のジャック・ダニエル氏が、彼の下でウイスキー醸造を学んでいたことを明らかにし、以後、アフリカ系米国人のドリームの一つとして注目を集めている。
【参照ページ】UNCLE NEAREST AND JACK DANIEL’S JOIN FORCES TO LAUNCH THE NEAREST & JACK ADVANCEMENT INITIATIVE TO INCREASE DIVERSITY IN AMERICAN WHISKEY INDUSTRY
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