国際機関と企業4社は6月8日、船体等への生物付着に関する新たな対策イニシアチブ「海洋バイオセーフティのためのグローバル産業アライアンス(GIA)」を発足した。
今回のイニシアチブは、国際海事機関(IMO)が、地球環境ファシリティ(GEF)と国連開発計画(UNDP)の協力を得て運営する「GloFouling Partnerships」が設置母体となり、企業からはCleanSubSea(豪)、ECOsubsea(ノルウェー)、HullWiper(UAE)、Sonihull(英)の4社が加わって発足した。
同イニシアチブは、海洋生物付着問題への対策を活動ミッションとする。海洋生物付着とは、船体や海中にある構造物(養殖のための設備や洋上発電所の土台等)に藻類や微生物が付着・集積することを指す。海洋生物付着は船体を介して、外来生物の侵入を招き、不可逆的に海洋生態系を破壊しうると危惧されている。一度新たな環境に定着した外来種を排除することは非常に困難。さらに、海洋生物付着は船体の機動を妨げ、より多くの燃料使用を強いられるため、生物付着を減らすことは二酸化炭素排出量の増加にもつながる。
GIAは今後、海洋生物付着に対するソリューションの開発・普及を共同で実施。また、参加企業からのインプットが政策策定に反映されるようにも促していく。
【参照ページ】UN entities and private sector join forces to tackle invasive species and reduce emissions
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