製薬世界大手スイスのノバルティスは6月1日、同社も共同運営している医療イニシアチブ「欧州患者イノベーション・サミット(EPIS)」の名前で、デジタル医療サービス開発に患者の意見を十分反映するよう提言するレポートを発表した。IT企業、医療機関、製薬会社、政府、患者団体に向けた提言をまとめた。
EPISは2016年に発足。欧州多発性硬化症プラットフォーム(EMSP)、欧州希少疾病機構(EURODIS)、欧州アレルギー・気道疾患患者連盟(EFA)、欧州乾癬患者協会連合会(EUROPSO)、欧州偏頭痛・頭痛連盟(EMHA)、レトロウイルス・日和見感染症会議(CROI)、Retina Internationalとともにノバルティスが運営委員会を務めている。
今回の提言では、システム開発企業には、患者コミュニティとの対話を通じ、患者を開発に関与させることを求めた。これにより患者が抱える課題を早期に捉えることが可能になるとした。
また、医療機関には、デジタル医療ソリューションへの関心を持ち、日業業務で活用することや、システム開発企業に対し専門知識を共有することを要請。製薬会社には、デジタル医療ソリューションが患者の体験を踏まえたものになるよう促した。
政府には、患者の生活に多大な影響を及ぼすデジタル医療ソリューション導入の支援や、患者のデータ共有に関する課題への対応を要請。患者団体には、共通ソリューションの開発や医療におけるデジタル化の見識を高め、デジタル医療ソリューション開発に積極的に参画するよう求めた。
【参照ページ】European Patient Innovation Summit publishes call for action to ensure greater patient involvement in digital health solution development
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら