世界保健機関(WHO)は6月3日、新型コロナウイルス感染症の治療薬として期待されていた抗マラリア薬ヒドロキシクロロキン(HCQ)について、「連帯トライアル」プログラムでの臨床試験一時停止を解除し、再開すると発表した。WHOは5月22日、医学誌ランセットで発表された論文を基に、安全性の確認を行うため、臨床試験を一時停止していた。
【参考】【国際】WHO、医学誌論文を受けヒドロキシクロロキンの「連帯トライアル」臨床試験一時停止(2020年6月3日)
WHOは、Data and Safety Monitoring Committeeがレビューを実施し、臨床試験を停止する理由はないと判断。執行理事会に対し、再開を勧告したため、再開を決定した。
またWHOは6月5日、新型コロナウイルス感染症でのマスク着用に関するガイダンスを改定。全ての国の政府に対し、市民にマスクの着用を推奨するとし、従来からの立場を改めた。
WHOは4月6日に発したガイダンスでは、健康な人が感染を予防することができるという証拠がないとして、医療関係者や感染者に対してはマスク着用を促したが、健康な人には着用を推奨してないかなった。しかし今回のガイダンスでは、引き続き効果があるとの証拠は不十分としつつも、マスク着用を実施している国でのデータや、個人的な嗜好、ソーシャルディスタンシングが困難なケースがあること等を考慮した結果、感染の防止と、感染無症状状態での他社への感染防止の双方の面からマスク着用を推奨するとした。
【参照ページ】WHO Director-General's opening remarks at the media briefing on COVID-19 - 3 June 2020
【参照ページ】Coronavirus disease (COVID-19) advice for the public: When and how to use masks
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