穀物世界大手米ADM(アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド)と牛肉生産世界会社ブラジルのマルフリグ・グローバル・フーズは5月27日、植物由来の代替プロテイン(代替肉)食品分野で合弁会社「PlantPlus Foods」を設立すると発表した。両社は南米市場向け植物由来食品ですでに提携関係にあったが、事業拡大のため合弁会社設立へと発展した形。
今回設立の新会社は、マルフリグ・グローバル・フーズが70%、ADMが30%を出資。マルフリグ・グローバル・フーズが、ブラジル・マットグロッソ州のヴァールゼア・グランデ及び米国内にある同社工場を活用し生産を担当。ADMが、マト・グロッソ・ド・スル州カンポグランデ及び米国内にある事業所で、植物由来製品の専門知識、応用開発、風味開発等を担当する。ADMは、えんどう豆プロテインの新工場も米ノースダコタ州に新設しており、その施設も活用する。
対象市場では、最初は南北アメリカ市場にフォーカスするが、将来的にはグローバル市場を狙う。
元来、穀物大手と牛肉生産大手の関係は、穀物飼料を牛肉大手が購入するという取引関係にあったが、植物由来の代替プロテインの登場で、関係性が変化。今回のケースは、代替プロテイン市場に乗り出したい牛肉大手と、大豆やえんどう豆の専門性を持つ飼料提供会社が、共同で代替プロテインの最終製品を生産していく形態となった。
【参照ページ】Marfrig and ADM Unveil PlantPlus Foods, a Joint Venture Offering Plant-Based Food Products for Customers Across North and South America
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