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【国際】大手年金基金、Tロウ・プライスに対する気候変動株主提案に賛成票。運用会社にも波

 大手年金基金が、5月12日に開始された投資運用世界大手米Tロウ・プライス・グループの株主総会に提出されていた気候変動株主提案に賛成票を投じていたことがわかった。同社経営陣は株主に対し反対するよう推奨していた。同社はナスダックに上場している。

 今回の株主提案は、1997年創業のSRI運用米Zevin Asset Managementが提出したもの。内容は、Tロウ・プライス・グループの投資先企業の株主総会で、気候変動に関する株主提案が提出された場合に、株主総会で賛成票の議決権を行使するよう要求するというもの。Tロウ・プライス・グループの運用資産総額は1.2兆米ドル(約130兆円)。

 この提案に対し、米カリフォルニア州職員退職年金基金(CalPERS)、オランダ公務員年金基金ABPの運用会社APG、オランダ年金基金PFZWの運用会社PGGMは賛成票を投じた。一方で、米カリフォルニア州教職員退職年金基金(CalSTRS)、ノルウェー公的年金基金GPFGの運用を担うノルウェー銀行投資マネジメント(NBIM)、オンタリオ州教職員退職年金基金は反対票を投じた。賛成票は14%だった。反対票を投じたところの中には、Tロウ・プライス・グループが、案件に応じてケース・バイ・ケースで投票するというスタンスに問題はないとしたところもあった。

 Tロウ・プライス・グループは、長年ESG投資に対しては必ずしも肯定的な立場ではなかったが、5月11日にはESGエンゲージメントでの優先順位を示す発表を実施。投資先企業のエンゲージメントの中で、ESGを最優先する考えを示していた。

 株主総会で、気候変動関連の株主提案が提出されることは年々増えている。上場している運用会社に対しても、気候変動株主提案が出されるようになってきた。

【参照ページ】DEF 14A 1 trow3700021-def14a.htm DEFINITIVE PROXY STATEMENT
【参照ページ】ESG Disclosure #1 Topic of Engagements in 2019 Between T. Rowe Price and Company Managements

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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