グラミン・クレディ・アグリコル財団は5月11日、新型コロナウイルス・パンデミックで困窮している債務者を支援するための共同誓約「Key principles to protect microfinance institutions and their clients in the COVID-19 crisis」を、マイクロファイナンス機関と共同で発表した。
打ち出した原則は、「顧客中心主義及び顧客と従業員の保護」「情報共有と報告フォーマット」「技術支援の協調」「為替リスクマネジメント」「デット・リストラクチャリング・ルール」の5項目で構成されている。
参加したマイクロファイナンス機関は、クレディ・アグリコルの関連法人の他、ADA、Alterfin、Cerise、CIDR Pamiga、Cordaid Investment Management、European Microfinance Network、FS Impact Finance、InFiNe.lu、Inpulse、Luxembourg Microfinance And Development Fund、MCE Social Capital、Microfinance Center、Rabo Foundation、SIDI、SIMA et Social Performance Task Force。
また第一生命保険は5月14日、マイクロファイナンスを手掛けるグラミン・クレディ・アグリコル財団の活動を支援するため、同財団の親会社仏クレディ・アグリコルの東京支店に20億円の10年ローンを提供したと発表した。
グラミン・クレディ・アグリコル財団は、クレディ・アグリコルとグラミン銀行が2008年に設立。中間支援団体として、マイクロファイナンス機関やソーシャルビジネスに融資しており、パートナーの数は38ヶ国以上71機関に及ぶ。2018年時点の融資残高は6,500万ユーロ。融資先の地域は、東南アジア・南アジア31%、サブサハラ・アフリカが35%。エンドユーザーの数は400万人にも上り、そのうち女性が84%、農村地域が74%を占める。クレディ・アグリコルがシードマネーとして5,000万ユーロを拠出してスタートしたが、累計融資額は2億ユーロと4倍の効果を生んだ。
【参考】【カンボジア】人権NGO、新型コロナでマイクロファイナンス債務の返済繰延要求。失業で生活困窮(2020年5月2日)
【参照ページ】An international coalition to protect microfinance institutions and their clients in the Covid-19 crisis
【誓約】Key principles to protect microfinance institutions and their clients in the COVID-19 crisis
【参照ページ】グラミン・クレディアグリコル基金を通じたマイクロ・ファイナンス向けの融資について
【参照ページ】Crédit Agricole and Dai-ichi Life partner to support microfinance and gender finance
【参照ページ】The Grameen Crédit Agricole Foundation
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