JR東日本は5月12日、2050年度の二酸化炭素排出量ゼロ(カーボンニュートラル)を目指す「ゼロカーボン・チャレンジ2050」を発表した。2050年にカーボンニュートラル実現に向けては炭素回収・利用・貯蔵(CCUS)を柱に据えた。
今回の発表では、JR2030年度までの鉄道事業における二酸化炭素排出排出量の削減目標を引き上げ、現行の2013年度比40%削減から、今回は50%削減に修正。エネルギー使用量も現行の2013年度比25%削減から、今回は40%削減に引き上げた。但し、エネルギー使用量の基準値は、現行のものは水力発電を含むのに対し、新目標は水力発電を除いたエネルギー使用量を基準としているため、現行基準との比較では25%から概ね30%に引き上げられたことになる。
現在のJRA東日本の電源は、自営火力発電が36%、自営水力発電が21%、購入電力が43%。二酸化炭素排出量の内訳は、在来線運転51%、新幹線運転25%、駅・車両センター等が21%、本社・支社ビル等が3%。今後は、「非化石証書」を活用し二酸化炭素排出量を引き下げる。また、2050年度までにJR東日本の鉄道事業で使用するエネルギーのうち約30%から40%を賄える再生可能エネルギーの開発を目指し、自営水力発電を加えた割合を約50%から60%にする。
その他、水素エネルギーを活用した燃料電池車両やCO2フリー天然ガスエネルギーを挙げているが、双方ともCCUS技術が実現できるかにかかっている。
【参照ページ】2050年度のCO2排出量「ゼロ」を目指します
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