国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)は5月5日、日本政府と共同で、東南アジアの海洋プラスチック問題に対処するための新たなプロジェクト「Closing the Loop」を発足。ASEAN4都市がプロジェクトに参加する。
今回のプロジェクトは、テクノロジーを活用し、海洋プラスチックの観察、分析、報告をするプロジェクト。リモートセンシング技術。人工衛星、クラウドソース型データ・アプリケーション等を活用する。サーキュラーエコノミーを推進するが、今回のプロジェクトでは、海洋プラスチックのリサイクルまでは対象にしない模様。
参加した都市は、マレーシアのクアラルンプール、インドネシアのスラバヤ、タイのナコーンシータンマラート、ベトナムのダナン。ASEANは先に「ASEAN Framework of Action on Marine Debris」を定めており、今回のプロジェクトは自治体での導入の役割を果たす。日本政府は、G20大阪サミットで「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を立ち上げており、その一環で、地球環境戦略研究機関(IGES)が活動を支援する。
東南アジアでは、プラスチック廃棄物が深刻な問題となっており、プラスチック廃棄物の60%は自然環境に放置されたまま。そのうち75%は未回収の廃棄物の漂流で、残り25%は自治体が回収した後の流出したもの。自治体の廃棄物マネジメントの改善も目指す。
【参照ページ】New UN initiative to reduce plastic pollution from ASEAN cities
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