半導体世界大手米インテルは4月22日、新型コロナウイルス・パンデミックの状況下でも、気候変動対策を止めずに進めると表明。その一環として、2017年に設定した水消費量と同量の水源保全を実現したと発表した。10億ガロン(38億l)の水源を還元したことになる。
インテルは今回、気候変動が環境、経済、社会に対し深刻な問題を突きつけると改めて危機意識を表明。国連のレポートを引き合いに出し、気候変動は、飲料水の枯渇、洪水増加、旱魃の長期化、水質悪化、水源劣化等の水問題をもたらすと伝え、同社として水問題の解決に注力していることを伝えた。
その上で、同社は、従来実施してきた水消費量の削減だけでなく、社会に水資源を還元・創出していくアクションを2017年から開始し、目標を同社の水消費量100%に設定していた。半導体事業は、製造過程で大量の清涼水を使うため、水消費量は年間で38億lにもなる。
水還元・創出の内訳は、80%は消費水を浄化し社会に還元したもの。残り20%は、灌漑や工場内で自然蒸発してしまうため、直接還元はできず、別途水源保全プロジェクトを24件実施し、量を達成した。実施場所は、米国のアリゾナ州、カリフォルニア州、オレゴン州、ニューメキシコ州。また、直近では、初の海外での水源保全プロジェクトを、インドのバンガロールで開始している。これらのプロジェクトでは、国際環境NGOの米ザ・ネイチャー・コンサーバンシー(TNC)、Trout Unlimited、National Forest Foundation等とパートナーシップを締結している。
25件のプロジェクトのうち、13件はすでに水源保全が稼働。残りのプロジェクトは2年以内に稼働する見込み。
【参照ページ】Intel Reaches 1 Billion Gallons of Water Restored
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら