IT世界大手米IBMは4月、新型コロナウイルス・パンデミックで外出抑制状態にあるインド農家およびインドの農業スタートアップ企業向け、同社が2016年1月に買収した気象サービスThe Weather Companyの基本サービス「Operations Dashboard」を30日間無償提供すると発表した。
同サービスは、天気予報データとユーザー情報を組み合わせた農業に役立つ情報を、パソコンと携帯電話の双方で提供している。同サービスを活用すると、収穫や悪天候等の重要な行動のタイミングを通知し、農家が適切なアクションをとれるようサポートしている。
インドでは現在、冬に植えた作物の収穫時期を迎えているが、パンデミックによる行動規制により、収穫を担う人手の不足が深刻な状況にある。IBMは、今回のサービスを無償提供することで、効率的に収穫を実施する役に立てたいとしている。
また、将来的に気候変動の影響で、農業には大きな行動変容が求められるが、適格な気象サービスを提供することで、農家を支え、社会の食料確保にもつなげていきたい考え。
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