電気電子世界大手米HPは4月21日、新型コロナウイルス・パンデミックで在宅学習を強いられている教師や家庭を支援するサービス「HP Turn to Learn」を発表した。特に社会的支援を必要としている家庭向けに高品質の教材を届ける。
国連教育科学文化機関(UNESCO)によると、全正解で約半分の学生が現在、在宅学習に移行している。またHPの調査では、約60%の親が在宅での学習を維持することに不安を感じているという。
今回のプログラムでは、TIME for Kids、Britannica、米航空宇宙局(NASA)とパートナーシップを締結し、学習に資する教材を収集したプラットフォームを構築し、オンライン環境がない家庭に対して印刷した教材を届けられるようにした。具体的には、HPは印刷サービス大手Command Companiesと提携し、教師からの依頼でオンライン教材を印刷し、各家庭に届けるというもの。費用は全てHPが負担。これによりCommand Companiesにとって有効需要を創出することもできる。
TIME for Kids、Britannica、米航空宇宙局(NASA)は各々、学生向けのオンライン教材を提供しており、特にTime for Kidsは初めてオンライン教材を無償開放した。
HPとHP財団は、オンライン教育のためのノートパソコンやプリンターの寄付も実施している。寄付額はすでに総額800万米ドル(約8.8億円)にのぼる。
HPは、2025年までに世界全体100万人の教育環境を改善する目標を掲げており、今回のプログラムもその一環。
【参照ページ】Help for families in the new world of home schooling
【参照ページ】HP Inc. Launches Digital Learning Partnerships to Support Students and Schools Impacted by COVID‐19
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