欧州投資銀行(EIB)は4月23日、新型コロナウイルス・パンデミックの影響を被った企業と医療テクノロジー企業を支援するため、総額50億ユーロ(約5,800億円)のファイナンスを承認した。そのうち30億ユーロは、影響の大きいイタリアとスペインの企業にファイナンスする。加えて、EIBは、緊急融資ローンを50億ユーロ上乗せすることも決定した。
また欧州投資基金(EIF)と欧州委員会は4月22日、学生や企業が教育・研修に関する融資を受けやすくする制度「スキル・教育保証パイロット(S&Eパイロット)」を発表。スキル・教育ローンを提供する金融機関や大学、研修機関に対し、最大総額5,000万ユーロ(約58億円)の信用保証を付けられる制度を設けた。EUは、同制度を加盟国のスキル競争力向上の柱と位置づけており、2020年にパイロット実施、その後、2027年まで本格運用する計画。
加えてEU理事会は4月22日、社会的な支援が必要な人々に食料や医療資材を提供する加盟国の社会福祉サービスを財政的に支援する措置を決定。加盟国での不足分をEU予算で肩代わりできるようにした。適用は2月1日から遡及。先に欧州議会での採択を得ており、4月24日に施行された。
EU理事会は同日、漁業事業者での支援も決定した。欧州海洋漁業基金(EMFF)の規定を改訂し、加盟国が漁業事業者に対して提供する休業補償助成のうち75%をEU予算でカバー。他にも、漁業事業者向けの支援を複数決定した。適用は2月1日から遡及。こちらも、先に欧州議会での採択を得ており、4月24日に施行された。
【参照ページ】EIB backs €5 billion investment to mitigate economic impact of coronavirus and support medical technology
【参照ページ】EU launches new €50 million pilot to develop skills and education across Europe
【参照ページ】COVID-19: Council adopts measures to help the most deprived EU citizens
【参照ページ】COVID-19: Council adopts rules to help EU fishermen
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