飲料世界大手デンマークのカールスバーグのカールスバーグ財団は4月14日、アイスランド政府と協働し、学際的研究機関「マルグレーズ女王およびヴィグディス・フィンボガドッティルの海洋・気候・社会に関する学際的研究センター」の設立を発表した。気候と生態系の相互作用や、アイスランドの文化と社会における気候変動に伴う海洋の変化の重要性の理解を促進する。
同研究機関は、デンマークのマルグレート女王80歳の誕生日(4月16日)と、アイスランドのヴィグディス・フィンボガドッティル元大統領90歳の誕生日(4月15日)を祝し、設立。コペンハーゲン大学とアイスランド大学が拠点となり、両大学の研究者と共同で、コペンハーゲン大学キャサリン・リチャードソン教授が率いる。
カールスバーグ財団は、2,500万デンマーククローネ(約4億円)、アイスランド政府は700万デンマーククローネ(約1億円)、アイスランド研究基金は500万デンマーククローネ(約7,800万円)を同研究センターに寄付。寄付金は、若い才能ある研究者の採用に活用される。
アイスランドは、過去と現代における人類と気候の相互作用を明らかにすることが可能な独自の環境がある地。同研究センターでは、北大西洋とアイスランドの歴史的、地質学的時間における変化に基づき、気候や生態系、文化等の相互作用を、最新の環境DNA手法に則り調査する。特に海洋は、気候変動の観点から今日のアイスランド社会を理解するための前提。調査の起点となるだけでなく、得られた結果の多くは、北太平洋にも関連するとした。
【参照ページ】THE CARLSBERG FOUNDATION PAYS TRIBUTE TO QUEEN MARGRETHE AND VIGDÍS FINNBOGADÓTTIR
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