アジアインフラ開発銀行(AIIB)は4月17日、新型コロナウイルス・パンデミックに対応する緊急支援資金を50億米ドル(約5,400億円)から100億米ドル(約1.1兆円)に2倍に引き上げたと発表した。各国官民双方からの支援要請に対応するためと説明した。
今回の支援資金は3つの主に3つの分野を対象とする。まず、医療分野。発展途上国を中心に医療インフラやパンデミック準備への資金が不足してきている。次に、融資や融資枠設定による流動性支援。そして、政府への財政支援で、他の国際開発銀行とも連携する。
AIIBではすでに申請に応じた資金支援の審査が始まっている。今回の発表では具体的な案件として、インドからは医療資材や検査機器の購入で5億米ドル、トルコからは国内の開発銀行から資金繰りのため5億米ドル、インドネシアからは病院での対応力等で2.5億米ドルの資金依頼が来ている。一足先に、中国向けには24.8億人民元(約380億円)の緊急支援が決定している。
【参考】【中国】AIIB、公衆衛生インフラ強化で北京・重慶の両市政府に380億円融資。初の緊急支援融資(2020年4月10日)
ADBも4月13日、新型コロナウイルス・パンデミック対策への拠出を3倍に増額し、総額200億米ドル(約2.1兆円)の支援を行うと発表している
【参考】【アジア】アジア開発銀行、新型コロナ対策で2.1兆円支援決定。政府及び金融機関の流動性支援(2020年4月15日)
【参照ページ】AIIB Doubles COVID-19 Crisis Response to USD10 Billion
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