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【国際】証券監督者国際機構、サステナブルファイナンス推進で理事会レベルのタスクフォース発足

 証券監督者国際機構(IOSCO)は4月14日、ESG投資を推進していくための方向性をまとめたレポート「Sustainable Finance and the Role of Securities Regulators and IOSCO」を発表した。各国の証券監督当局に対し、規制のあり方を統合していくことの重要性を伝えた。

 今回のレポートは、IOSCOが2019年1月に創設した「サステナブルファイナンス・ネットワーク(SFN)」がまとめたもの。同組織は、各国の証券市場において、ESG情報流通の促進について検討してきた。参加者は、各国の金融当局や証券取引所から自発的に参加し、日本から金融庁から参加者が出ていた。今回、同組織が作成したものを、IOSCOの理事会として承認し、発行することとなった。

 同レポートでは、現在多くの発行体や運用会社がクロスボーダーで事業展開している中、各国の金融当局や証券取引所が個別に情報開示ルールを設けていいくことは統一性を欠き、ステークホルダーが持続可能な事業慣行がもたらすリスクと機会を理解することを妨げていることを課題として特定した。

 同ネットワークの活動を通じ、すでにIOSCO理事会は2月に、IOSCO理事会レベルでの「サステナブルファイナンス・タスクフォース」を発足。IOSCOとして積極的に同課題の解決に向け動いていくことを決めている。

 同タスクフォースのミッションは3つ。まず、発行体と運用会社の双方のサステナビリティ関連情報開示の向上。次に、他の国際機関と連携し、複数の主体から別々の規制や監督のあり方を提示することを防止。そして、実務に役立てるようにするため、透明性、投資家保護等のサステナブルファイナンスに関連する課題の分析とケーススタディの作成を実施していく。

【参照ページ】IOSCO steps up its efforts to address issues around sustainability and climate change

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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