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【国際】新型コロナで学校給食にアクセスできない子供が急増。途上国で栄養リスク。WFP報告

 国連世界食糧計画(WFP)は3月27日、新型コロナウイルス・パンデミックにより学校が休校になったことで、給食が食べられなくなった状況を可視化して伝えるウェブページを開設した。4月11日時点で、休校が発生している国は195カ国。給食が提供されなくなった子供の数は、3.7億人に上る。

 給食は、発展途上国の子供にとっては貴重な栄養源の役割を果たしている。給食は、通常政府からの補助がついているため、学校給食と同等の栄養素を家庭だけで摂取するのは金銭的にも、食物の調達的にも容易ではない。日本でも戦後、学校給食により、子供の発育環境が大きく改善している。

 WFPが支援している学校現場でも、すでに51カ国、1,200万人の子供が給食を受け取れない状況に陥っている。この数は、日に日に急増していくと見通されている。

 WFPは、国連児童基金(UNICEF)とも協働し、解決策を模索中。方向性としては、持ち帰り給食の配給、給食の宅配、現金やクーポンの給付等が検討されているが、それぞれ長所と短所がある。例えば、現金・クーポンは、確実に子供の食事に支出されない可能性がある。WFPは、特に最貧国では、配給を推進していることが多く、児童・生徒の弟や妹においても栄養改善効果が確認されている。

【参照ページ】New digital map shows terrible impact of COVID-19 on school meals around the world
【マップ】Global Monitoring of School Meals During COVID-19 School Closures
【参照ページ】World Food Programme gears up to support children left without meals due to COVID-19 school closures

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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