シェールオイル大手ホワイティング・ペトロリアムと関連子会社は4月1日、米連邦破産法第11条(チャプター11)を申請したと発表。今後、同法の基での再建を目指す。原油価格が、産油国間の不協和音と新型コロナウイルス・ショックが襲う中、倒産第1号となった。同社は、ニューヨーク証券取引所のに上場企業。
同社の埋蔵資源量は2019年末の時点で、4.85億バレル。米国とカナダに跨る巨大シェール層のバッケン鉱区が91%、デンバー累層が7%。資源比率では、石油55%、天然ガス24%、天然ガス液21%。2019年12月期の産油量は日量約8万バレル、売上は15億ドル(約1,500億円)だった。
今回の倒産は、債務不履行によるもの。同社は、3月末に、融資ファシリティから6.5億米ドルを引き出しつつも、4月1日に償還期限を迎えた2.62億米ドルの返済支払をせず、債務不履行を起こした。それにより、社債価格は急落し、4月1日には額面1米ドルの社債価格が6セントにまで下がった。
再建計画では、デット・エクイティ・スワップがメインとなる。同社の負債額22億米ドルの債権者は再建後の新企業の発行株式の97%を保有。残りの3%を元の企業の株式で分配する。それにより、融資債務やその他債務を返済する。
チャプター11申請時に、同社は現金5.85億米ドルを保有しており、新規の資金調達は当面不要だという。
【参照ページ】Commences Chapter 11 Reorganizational Process to Right-Size Capital Structure
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