クルーズ船大手カーニバル・コーポレーションは4月8日、年限3年の担保付シニア社債を、私募債形式で40億米ドル(約4,400億円)発行したと発表した。金利は11.5%。同社は4月6日にも、適格機関投資家向け私募の形式で年限3年の転換シニア社債を金利5.75%で19.5億米ドル(約2,100億円)発行している。
クルーズ船運航会社は、新型コロナウイルス・パンデミックの影響が直撃している業界。予約のキャンセルに加え、航行中のクルーズ船の対応で非常に重い負担を背負っている。
カーニバル・コーポレーションは、1月に横浜沖に停泊し、新型コロナウイルス感染でも話題となったダイヤモンド・プリンセス号も運行するクルーズ船世界最大手。本社は米フロリダ州や英ロンドンにあるが、登記はパナマ。「プリンセス・クルーズ」「カーニバルクルーズライン」「P&Oクルーズ」等10ブランドで、クルーズ船を100隻以上運航している。2019年度の売上は208億米ドル(約2.1兆円)で、経常利益は30億米ドル(約3,200億円)。従業員数は約12万人。ニューヨーク証券取引所及びロンドン証券取引所に上場している。S&P500の採用銘柄。
4月6日発行の転換シニア社債では、早期購入者に総額6,250万米ドル(約67億円)分の追加購入オプションも付与された。行使期限は4月18日だったが、4月8日までに全額行使された。
同社はさらに4月6日、増資公募で5.75億米ドル(約620億円)を調達。普通株を1株8米ドルで7,187万5,000株発行した。そのうちオーバーアロットメントが937万5,000株。バンク・オブ・アメリカ・セキュリティーズ、ゴールドマン・サックス、JPモルガンが共同ブックランナーを務めた。
【参照ページ】Carnival Corporation & plc Announces Closing of 11.500% First-Priority Senior Secured Notes due 2023 and Exercise of Option for 5.75% Convertible Senior Notes due 2023
【参照ページ】Carnival Corporation & plc Announces Closing of 5.75% Convertible Senior Notes due 2023
【参照ページ】Carnival Corporation & plc Announces Closing of Offering of 71,875,000 Shares of Common Stock
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら