製薬世界大手スイスのノバルティスと米ファイザーは、同社らの財団を通じ、新型コロナウイルス・パンデミックへの対応として、医療機関や支援を実施している。
ノバルティスとノバルティス財団は4月3日、新型コロナウイルス対策基金を設立したと発表。パンデミックに伴う緊急対応や復旧に向けた取り組みに対し、合計500万米ドル(約5.4億円)を拠出すると発表した。内訳は、新型コロナウイルス検査や、無料のデジタルサービス提供でCommons Projectに25万米ドル、セーフティーネットとなるクリニックの支援でAmericaresおよびDirect Reliefに12.5万米ドルを寄付。その他にも、ビル&メリンダ・ゲイツ財団と協働で、業界横断の研究開発に1.3億米ドルを寄付した。
また、ノバルティス財団は今後、需要増加や現場の医療従事者の保護に向けた、地域や国家の医療インフラ強化や、コロナ関連データ収集や、公衆衛生に関する情報の効果的な普及のためのデジタルプラットフォームの設立、新型コロナウイルス・パンデミック対策専用の地域コミュニティ向け健康プログラムの策定や拡張を行う。
一方、ファイザーとファイザー財団は4月6日、新型コロナウイルス・パンデミック対策として、医療機関と慈善基金に対し、4,000万米ドル(約43億円)を寄付すると発表した。米国内においては医療機関を、グローバルでは国際NGOや、新型コロナウイルスの診断や処置、患者の管理に関する教育および調査の支援を対象とする。
同社はその他にも、米政府や国際NGOと協働し、患者のニーズに対応。遠隔医療の処方箋を受け入れ等を行い、医薬品の継続的なアクセスを支援。新たなグローバル・コロナウイルス医療サービスプログラムも開始し、医療関係者の診断、治療、公衆衛生を支援する。同社従業員約9万人も、地域コミュニティレベルの緊急な医療ニーズに応えるため、積極的に専門知識を提供していることを伝えた。
【参照ページ】Novartis and the Novartis US Foundation establish USD 5 million US COVID-19 Community Response Fund
【参照ページ】PFIZER AND THE PFIZER FOUNDATION DONATE $40 MILLION IN CHARITABLE GRANTS, EXPAND PRODUCT ACCESS AND MOBILIZE COLLEAGUES TO COMBAT COVID-19 PANDEMIC
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