英金融大手バークレイズは3月30日、2050年までに二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)の銀行になると宣言。投融資ポートフォリオをパリ協定と整合性のある形にするとコミットした。
同社は、今回の決定により、2025年末までに投融資先の電力会社での二酸化炭素原単位排出量を30%、投資先のエネルギー会社での二酸化炭素原単位排出量を15%削減することを目標として設定した。
また自社の事業活動では、事業電力での再生可能エネルギー比率を現在の60%から2021年には90%に、2030年までに100%にする。
一方、グリーンファイナンスの額は、2019年には前年比45%増加し、累積78億ポンド(約1兆円)にまで到達。2030年までに累積1,000億ポンド(約1.3兆円)を目指す。
また二酸化炭素吸収と海洋生態系の2つの大きな機能を持つ海洋の保全では、Blue Marine Foundation(BLUE)とパートナーシップを結ぶ。2030年までに海洋保護区に指定し、残りの70%も持続可能な漁業マネジメントを実現するという目標を掲げた。BLUEは、英国でのライム湾でのプロジェクトを通じて、適切な漁業マネジメントをすることで、生物多様性が52%回復し、若年ロブスターの数も4.5倍に増えるという実績をあげている。それにより業業事業者の収入と仕事満足度の双方も改善された。
同社は2021年以降、毎年進捗状況を発表していくことも表明した。
【参照ページ】Our ambition to be a net zero bank by 2050
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