食品世界大手スイスのネスレは3月26日、ガーナおよびコートジボワールのカカオ・サプライチェーン上における森林伐採停止と森林再生に関する進捗レポートを発表した。同社は「2050年ネットゼロ誓約」を目標として掲げており、同アクションは、気候変動にレジリエンスのある農業サプライチェーンへの変革の一環。
同社は2017年、コートジボワールおよびガーナ政府と、ココア・チョコレート産業の結束に寄与するイニシアチブ「Cocoa&Forests Initiative」に参加。カカオ調達量の多いコートジボワールとガーナの2カ国で目標を設定している。
GPSを活用した調達元カカオ農園の場所特定率では、コートジボワールとガーナで2022年までに100%を目指している。2019年度の状況では、マイルストーンとして設定していたコートジボワールで75%(72,784ヶ所)、ガーナで80%(18,430ヶ所)を達成した。一方、森林再生では、2022年までにコートジボワールで260万本、ガーナで26万本を目指しており、順調に推移している。
カカオ農家への研修実施では、コートジボワールで2022年までに目標8万人に対し現状約7万人まで実施。その他地域コミュニティとの対話協議でも定量目標を置いている。
その他にも、汚染の少ない調理用コンロ800台以上の提供や、9,400人以上の財政支援のための村の貯蓄とローン協会を設立。森林への負荷削減と、地域コミュニティの健康、財政改善に寄与しているとした。
【参照ページ】Nestlé achieves key milestones in helping end deforestation and restoring forests in cocoa
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