世界経済フォーラム(WEF)は3月19日、企業にとって長期的な環境・社会課題が与える影響を先取りした経営を行うため、ESGマテリアリティ特定の作業を高度化することを提言する白書を発表した。新型コロナウイルス・パンデミックを例に出し、ESG課題に先回りにして用意していくことの重要性を説いた。
今回WEFは、重視していなかった課題が急に大きな財務影響を与える新型コロナウイルスのような事象を踏まえ、柔軟にマテリアリティ特定を進化させ続ける姿勢が必要だと提唱した。
マテリアリティ特定を高度化させるためのポイントとしては4つを挙げた。
- 社会・環境課題が企業経営に影響を与えることの明白さ。及び情報透明化技術の発達
- NGOのメディア戦略進化や投資家への働きかけの活発化。政府や団体のNGO支援の強化
- 政府や消費者の社会・環境課題への関心の高まり
- サステナビリティ課題対する投資家の注目の高まり
またサステナビリティ・マテリアリティの理解度を確認するための自主点検として、機関投資家と企業の双方に対する内省質問を5つずつ提示した。
【参照ページ】World Economic Forum Releases Framework to Help Business Identify ESG Factors for Long-Term Resilience
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