マイクロソフトとBMWが運営する産業用IoT生産システム開発イニシアチブ「Open Manufacturing Platform(OMP)」は2月22日、新たな3社がステアリングコミッティに加わったと発表した。デジタル化工場のデータや知的財産を共有し、製造業の事業効率を高めることを目的としている。
同イニシアチブは、マイクロソフトとBMWが主導し、Linux Foundationの傘下に設立。マイクロソフトの人工知能(AI)クラウドサービスであるAzureの産業用IoTクラウドプラットフォーム上に開発環境を構築し、加盟企業に対してオープンなデータモデルに基づく参照アーキテクチャを提供している。企業単体では高額となるシステム開発を、バリューチェーン上の企業が協働することで高い次元で効率化している。BMWは、AzureのクラウドやIoT、AI機能をベースにIoTプラットフォーム構築しており、現在3,000台以上の機械やロボット、自律輸送システムが接続されている。
OMPでは、発足メンバーのBMWが最初のユースケースを実現する形で、2019年末までに4社から6社とパートナーシップを結び、本番環境において最低15件のユースケースの実現を目指すとしていた。
今回の発表では、ABインベブ、ボッシュ、ZFフリードリヒスハーフェンの3社がステアリングコミッティに参加。OMBを通じて、事業横断のインサイトの発見や変革を阻害しているレガシーな製造業のプロセスを打破するため、生産ラインのデジタル化に向け、IoT機器をクラウドに接続。セマンティックデータモデルについては、企業が人工知能(AI)活用し、生産を最適化するため、課題である複数ソース間の共通形式でのデータ管理を支援するとした。
今回の発表ではさらに、ステアリング・コミッティにより、IoTコネクティビティ、セマンティック・データ・モデル、工業IoTレファレンス・アーキテクチャ、ATSのためのコアサービス等でワーキンググループを設立することも承認した。
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