資源採掘世界大手スイスのグレンコアは2月18日、気候変動ポリシーを改訂。同社として初めて二酸化炭素排出量スコープ3の見通しを示した。同社は2019年2月に初めて気候変動ポリシー(Position Statement)を開示。1年を経て早速改訂した。
【参考】【スイス】グレンコア、気候変動対策アクション公表。Climate Action 100+からのエンゲージメント受け(2019年2月25日)
今回の改訂では、原油及び石炭の埋蔵資源量の低下に伴い、2035年までにスコープ3の総量は約30%減少するとの見通しを明記した。グレンコアはすでにエネルギー転換を推進するため化石燃料から、バッテリー等の原料になるコバルト、ニッケル、銅等に対象採掘資源をシフトさせてきている。
スコープ1とスコープ2の排出量は、2019年時に設定した2020年までに2016年比原単位5%減の目標を達成できるペースにあり、10%減も視野に入ってきている。また新たなスコープ1、スコープ2の削減目標を2020年中に発表すると宣言した。
また、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)に基づく報告も、間もなく発行する2019年度年次報告書の中で実施すると言及した。
【参照ページ】Glencore’s commitment to the transition to a low-carbon economy
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