英内務省は2月19日、EU離脱に伴い、新たなポイント型の移民制度を発表した。2021年1月1日から施行される。移民数は単純労働者を中心に大きく縮小される見込み。一方、科学者、エンジニア、学者等の高度人材には門戸を開く。
ポイント型の移民制度は、就職先、博士号、給与水準、英語力等で要件を満たせば加点され、一定の点数以上の人のみにビザを発給する仕組み。新移民制度では、EU市民と非EU市民を同等に扱い、純粋にポイントだけで判断される。最低年収は25,600ポンド(約360万円)に設定される予定。但し学歴レベルの下限につては現行の大学学位取得レベルから、大学入学レベルにあることを示す学業修了認定「Aレベル」に引き下げられ、大学学位がなくても高度なスキルを持つ人は受け入れる制度にした。
現在の英国内EU移民のうち70%は今回の移民要件を満たさない見込み。留学ビザでも、EU市民にもポイント型制度が適用される。一方、季節労働者については、2,500から10,000ヶ所で受入ニーズがあるが、農業季節労働者用のビザ要件を適用する。
12月31日の移行期間終了までに英国に居住しているEU市民は、2021年6月までEUのプロセスで居住申請が可能。しかしその後は、EUのIDカードは英国内では無効になり、パスポートによる管理に移行する。
【参照ページ】Home Secretary announces new UK points-based immigration system
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