ファミリーマートは2月19日、気候変動対応に関する2030年と2050年の中長期目標として「ファミマecoビジョン」を策定した。「二酸化炭素排出量の削減」「プラスチック対策」「食品ロスの削減」の3テーマで中長期的な数値目標を設定した。
二酸化炭素排出量削減では、1店舗当たりの原単位で目標を設定した。2030年までに2013年比40%削減、2050年までに同100%削減。2050年には二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)にする。目標の達成に向け、フロンではなく二酸化炭素を冷媒にした冷凍機やオール内蔵冷凍機の導入、LED電灯への切り替えを進める。さらに今後、サプライチェーン全体(スコープ3)についても削減する考えを見せた。
プラスチック対策では、容器・包装で植物由来プラスチックの導入や、ペットボトルでは再生素材(rPET)の配合率を増やす。目標は2030年までに60%、2050年までに100%とした。レジ袋等の用度品を含めた環境配慮型素材割合は2030年度までに70%の水準を目指す。
同日の発表では、コンビニエンスストア大手3社の中で、ファミリーマートが最初に、プラスチック製レジ袋を有料化することを決めた。日本では7月から小売店に対しレジ袋を有料にすることが義務化されるが、植物由来プラスチックが3割以上のものは有料義務化の対象外。ファミリーマートは、有料義務化対象外となる植物由来プラスチック3割以上の袋に変える予定だったが、それでも自主的に有料にすることにした。
食品ロスの削減では、2030年に2018年比50%削減、2050年に同80%削減を目標として定めた。商品の発注精度の向上や容器包装の改良等によるロングライフ化を進める。また発生した食品廃棄物は、食品リサイクル等を活用し資源の有効活用するとした。
【参照ページ】2030年及び2050年に向けた環境面での中長期目標「ファミマecoビジョン2050」を策定!
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