国際NGOグローバル・ウィットネスは2月3日、米エクソンモービルのガイアナでの原油採掘事業について、ガイアナ政府に非常に不利な条件で契約が結ばれた結果、ガイアナ国民が実質的に550億米ドル(約6兆円)の利益を逸失した分析したレポートを発表した。
同レポートによると、エクソンモービルは1999年からガイアナ管轄海域での原油採掘ライセンスをガイアナ政府から取得していたが、2016年に同契約が切れるタイミングで同鉱区での新たな原油埋蔵量を確認。本来であればガイアナ政府は、新契約で有利な契約ができたはずだが、不慣れな政府関係者との交渉を有利に進め、1999年時に契約のまま更新することに成功したという。グローバル・ウィットネスは、証拠は揃っていないとしながらも、当時のガイアナ政府大臣が私欲のための意図的に不利な契約で妥結した可能性を同レポートの中で示唆してした。
同レポートでは、グローバル・ウィットネスが、一般的なライセンス契約での条件を勘案すると、本来であればガイアナ政府は2,230億米ドルを受け取れたところを、現契約では1,680億米ドルしか受け取れないと指摘。ガイアナ国民が実質的に逸した金額は550億米ドルに上ると批判した。
【参照ページ】SIGNED AWAY: HOW EXXON’S EXPLOITATIVE DEAL DEPRIVED GUYANA OF UP TO US$55 BILLION
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