EUの欧州環境庁(EEA)と欧州委員会は2月5日、欧州初となるEU域内の森林状態、健康、持続可能性のモニタリングプラットフォーム「森林情報システム(FISE)」をリリースした。データは欧州経済領域(EEA)のライセンス取得国や西バルカン6カ国を含む欧州全体から収集した。EUや各国政府、林業関連の専門家、森林所有者、環境保護論者、研究者等に情報を提供する。
今後より多くのEUや各国政策が、森林利用に直接的もしくは間接的影響を及ぼすことが見込まれる。同プラットフォームは、欧州の森林に関する整理された正確な最新データ取得とモニタリングの必要性が高まりに応え、欧州グリーンディール政策と、新たなEU森林および生物多様性戦略の策定を支援する。
欧州は世界で最も森林が豊富な地域の1つであり、全土の40%が森林やその他の緑地。森林は木材利用だけでなく、多くの生態系サービスを提供する役割も担っている。気候変動緩和や適応でも重要。二酸化炭素吸収源としての需要が増加している一方、現在の森林管理慣行では、同需要と生物多様性を担保する生態系サービスとしての役割が必ずしも一致しない。さらに、気候変動インパクトにより、旱魃、暴風雨等の異常気象や火災、害虫が多発し、森林へのプレッシャーは高まっている。
【参照ページ】EU launches new Forest Information System to improve knowledge on forests and woodlands
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