Skip navigation
サステナビリティ・
ESG金融のニュース
時価総額上位100社の96%が
Sustainable Japanに登録している。その理由は?

【国際】MSCI、機関投資家向けに気候変動リスク評価サービス提供開始。買収したカーボンデルタの知見

 インデックス開発大手米MSCIは2月5日、機関投資家向けに、投資ポートフォリオの気候変動リスク・機会分析サービスをリリースした。独自に開発した手法で、機関投資家自身が気候変動のリスク定量評価ができるようにした。

 今回リリースしたサービスは、「MSCI Climate Value-At-Risk(VaR)」。同ツールは、MSCIが2019年10月に買収完了したカーボンデルタのナレッジを活用し、チューリヒの「MSCIリスク・センター」が開発した。MSCI ESGリサーチが同サービスを提供する。

【参考】【国際】MSCI、カーボンデルタと買収契約締結。投資家の気候変動リスク定量化支援(2019年9月11日)

 同ツールでは、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)に則り、世界1万社の株式と社債の気候変動リスクを定量評価できる。リスク算定では、政策による移行シナリオ、イノベーションによる移行シナリオ、各社の気候変動度、物理的リスクと機会に関するシナリオの4つを分析することが可能。

 同ツールでは、対象企業の施設6万ヶ所のデータも保有している。分析によると、MSCI ACWIインデックス構成企業の施設の約7%が洪水リスクを抱えている。施設のどれか1ヶ所でも洪水リスクを抱えている企業は62%にも及ぶ。洪水リスクは特にアジアで多いく、洪水リスクのあるアジア6,257ヶ所の施設は、2050年までに2.25兆米ドルの売上がリスクを抱えているという。

 気候変動リスク分析では、427をムーディーズが買収、TrucostをS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが買収。カーボンデルタを買収したMSCIを含め、三つ巴の構造なってきた。

【参照ページ】MSCI launches solution enabling investors to assess exposure to climate risk

author image

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

この記事のタグ

Sustainable Japanの特長

Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。

  • 時価総額上位100社の96%が登録済
  • 業界第一人者が編集長
  • 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
  • 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする

※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら

"【ランキング】2019年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」"を、お気に入りから削除しました。