運用世界大手米ブラックロックは2月6日、シーメンスがオーストラリアのカーマイケル石炭採掘プロジェクトへ列車信号システムを提供することに懸念を示した。ESGをリスクを含む潜在リスクを完全に考慮することが必要と言及した。英紙フィナンシャル・タイムズが報じた。
【参考】【ドイツ】シーメンスCEO、カーマイケル石炭採掘プロジェクトへの信号システム提供で声明。環境団体からの批判に回答(2020年1月19日)
今回の発言は、2月5日に開催されたシーメンスの株主総会の翌日に飛び出した。同株主総会では、株主や環境活動家から、カーマイケル石炭採掘プロジェクトへの列車信号システム提供に関する批判が続出していた。ブラックロックは、株主総会では、すべての株主提案に対し、経営陣側を支持する投票を行い、環境関連の株主提案はすべて否決されていた。グリーンピース・ドイツは、ブラックロックは「グリーンウォッシュ」だと非難した。
ブラックロックは1月、ラリー・フィンクCEOが、投資先企業に気候変動対策を強化するよう求める書簡を送付。Climate Action 100+にも加盟した。ブラックロックが、いつ影響力を行使してくるかに、市場関係者の注目が集まっている。
【参考】【アメリカ】ブラックロック、2020年のフィンク・レター公表。企業に気候変動対応を強く要請(2020年1月17日)
【参考】【アメリカ】ブラックロック、気候変動Climate Action 100+に加盟。ついに750兆円資産動く(2020年1月13日)
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